人口減少社会の病院運営
〜どう乗り越える?医療界の人材不足〜

第19回東京都病院学会を2025年(令和7年)2月23日(日)に開催いたします。昨年の第18回学会は「自己犠牲に頼らないチームとシステムで築く献身的医療〜働き方改革を見据えて〜」のテーマで開催され、740人もの多くの方に参加いただきました。今年は「人口減少社会の病院運営〜どう乗り越える?医療界の人材不足〜」をテーマとし、昨年同様アルカディア市ヶ谷で開催すべく鋭意準備を進めているところです。

 本学会は東京都病院協会が主催する学会です。東京都病院協会は東京都内366の病院が加盟する都内最大の病院団体で、会員病院は都内各地で都民の保健・医療・福祉に寄与すべく活動しています。

近年の大きな社会情勢の変化は、東京都の病院全体で共通の情報を持とうという意識の高まりを呼び起こしました。そのため本学会の参加者数は、年を追うごとに増加しています。

2024年、医療界では6年に一度の診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬のトリプル改定、第8次東京都保健医療計画改定、また新たに医師の働き方改革が施行されるなど、大きな改定と新しい改革が重なる年となりました。また社会共通の話題として、少子超高齢社会での働き手減少、政府が誘導する賃金引上げ、エネルギーや物価の高騰問題、それらに拍車をかける歴史的円安など、どの会員病院も身近に迫りくる危機と対面しながらの運営を迫られています。劇的な変化・変革は正しく今、起こっているのです。今年も学会で活発な議論が展開され、情報の共有がなされることが必要です。その結果は会員病院の安定した運営につながり、延いては東京都民の健康を守り続けることになるでしょう。

本学会は都民の健康・医療・福祉に関わりのある方のみならず、多くの方々のご協力なくしては出来ないものと考えております。学会開催趣旨にご賛同いただける皆様方の格別のご支援、ご高配を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

第19回東京都病院学会
学会長 髙野研一郎
(高野病院理事長)